メールを利用していていつも悩まされるのが迷惑メール。身に覚えのないサイトからの案内や、意味不明な海外からのメールなど、重要メールが埋もれてしまうリスクもありますし、そもそもメールを選別するのが面倒!本当に迷惑メールには悩まされますよね。

しかし、最近自分のメールアドレスから送られてくる迷惑メールが増加しているのはご存知でしょうか。不安に思われる私のお客さまからも時々ご相談をいただきます。

この記事では、自分のメールアドレスから送られてくる迷惑メールの原因と解決策について紹介します。

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なぜ自分のメールアドレスから迷惑メールがくるのか

そもそも、なぜ自分のメールアドレスから迷惑メールが送られてきてしまったのでしょうか。実はメールアドレスの送信元は簡単に偽装することが可能です。やろうと思えば手元のメールソフトでも実行できます(詳しいことは割愛します)。スパムメールの配信業者はそれを利用して、自分ではない第三者に「なりすまし」てメールを配信し、不正なプログラムやウィルスを送りつけようとします。

ただ、なりすましが簡単できると言ってもなぜ自分に?と思われるのではないでしょうか。それにはいくつか原因が考えられます。

1.メールアドレスが流出してしまった

これは一番深刻なケースです。あなたのメールアドレスが様々な原因で、スパムメール業者に渡ってしまったことが考えられます。

一つ目に考えられる原因が、コンピューターウィルスやマルウェアと呼ばれる不正動作を誘発するプログラムがインストールされてしまったケースです。
インターネット上では様々なプログラムやインターネットがあり、そのいずれかで不正なプログラムやウィルスがインストールされてしまったと考えられます。これを解決するためにはセキュリティソフトウェアをインストールして、あなたのPCの中身をきちんとスキャンするようにしましょう。

二つ目に考えられる原因が、あなた自身がメールアドレスを公開してしまっている場合です。最近はSNSやフリマアプリなど、いろいろなインターネットサービスが生活に定着してきたこともあり、メールアドレスを登録する機会が増えてきました。特にSNSはメールアドレスを公開する設定がONになっている場合もあります。スパムメールの配信業者が公開されているメールアドレスを収集して送信している可能性があります。まずは自分が登録しているSNSなどを確認してみましょう。

2.スパム業者のバラマキ

これはスパム業者に原因がある場合です。スパム業者はあるメールアドレスをピンポイントに狙って迷惑メールを送信しているわけではありません。機械的に作成したメールアドレスに総当たり式にメールを送っています。あなたのメールがそこにたまたま当たってしまったのです。

また、存在しないメールアドレスは宛先不明として送信者のメールアドレスに戻るようになっています。スパム業者はこのルールを利用して、正常に送信できたメールアドレスのリストを作り、さらにスパムメールを送ろうとしています。

迷惑メールへの対処方法

では、こうした迷惑メールへの対処はどうすればいいのでしょうか。先ほど紹介した1のケースの場合は、ウィルススキャンや登録サービスの設定を見直すことができます。

しかし、総当たり式のメールの場合、フィルタで迷惑メール設定をすることが非常に難しいです。なぜなら送信元のメールアドレスが自分となるため、自分を迷惑メール設定をすると、自分が送った送信ボックスのメールやCCで送られてきたメールなども迷惑メール指定されるかもしれないためです。

この場合、地道に自分のメールを削除することが解決方法のひとつです。最近のメールソフトは高度な迷惑メールフィルターが設置されており、同じ内容のメールを繰り返し削除、または迷惑メール設定することでメールソフトがそれを認識して、自分からのメールアドレスでスパムの条件にマッチしたもののみを削除してくれます。

また、スマートフォンや携帯電話を利用している方は、キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が提供しているなりすましメール対策を利用できます。これらの設定は各社のメール設定画面から確認できるので、下記のURLから詳細を確認してください。

終わりに

この記事では自分のメールアドレスから送られてくる迷惑メールについて、その原因と対処方法を紹介しました。

最近はスパムメールを送る業者の手口も高度化してきており、一見すると迷惑メールと気づかないことも多くなっています。

今回紹介した迷惑メールフィルターやSNSの設定の見直しも重要です。ただ、まずは怪しいメールは開かない、添付ファイルがあっても開かずに削除するという基本的ことを日常で心がけることが被害にあわない第1歩となります。